徒然、散文集

読書記録や日々の記録など。

1984に受けた絶望とニュースピークについて

ジョージ・オーウェル1984を初めて読んだ。

 

読書が好きだと言いながら、31歳になるまで読んだことがなかった。

 

結論から言うと、かなり打ちのめされた。

2週間くらい、「全てはなんて無意味なんだろう、生きてても今死んでも一緒じゃないか」と思いながら暗い気持ちで仕事をするしかなくなってしまった。

 

何も残せないで死ぬことに、なんの希望を持って生きればいいのかわからなくなってしまった。

 

ピラミッドの石を運んだ人の名前を、1人も知らない。

歴史に残るものを作っても、誰も覚えてなければ何も残らない。

 

愛する人も裏切るかもしれない。信念がなくならないって誓えるのだろうか?

 

 

chatGPTに聞いたら、

「これはフィクションなので、現実では愛や信念が大きな意味を持つことに気づきましょう」みたいなことを言われた。

 

ニュースピークという言葉が出てきた。

素晴らしい、素敵、綺麗、感動する、最高、

こう言った言葉を全て

「良い」で表す、といった新しい言語で、レベルによって

「倍良い」「加良い」と付け加えることによって無駄な言語を減らし、それにより思考の幅を狭めて政府に従いやすい世にしていくというものだったが、これは

「やばい」「エモい」に相当する気がしてかなり怖くなってしまった。

 

監視カメラを見ると1984を思い出す。

また読み返すことは多分もうないけど、読んでよかった。

視野が広がった気がする。人生、何しても一緒なのかもしれない。

 

1984、読んだことありますか?

AppleマッキントッシュのCMにオマージュで使用されるくらい有名な文学作品なので、読んだことのない人は読んでみてぜひ感想を教えてください。